福田官房長官、突然の辞任

いやあ、驚きました。歴代一位の在任期間を更新中であり、小泉政権の要(いや、むしろそのもの!?)でもある福田康夫官房長官が、ご存知の通り、何事も無かったかのように突然辞任されましたね。
確かに年金問題で追い詰められていたのも事実ですけど、何より凄いのは、それもすべて織り込み済みで今回の決断を見計らっていたのではないか、と思えることです。つまり年金問題で直接辞めたのではなくて、もっと前からずっと辞任のタイミングを窺っていたのではないか、と私は思うのです。
歴代在任期間も更新中であり、北朝鮮イラク年金問題など山積した課題はあるものの、彼からしてみれば後は「どう辞めるか(=今後の自分をどうするか)」が一番の問題であったのは想像に難くありません。そして、どうせ辞めるのであれば、それは自分にとって大きな「意味」を持つ瞬間でなければならない、そう彼は考えていたのではないでしょうか。
そして、今日。自分にとって、自民党にとって「急所」であった年金問題を、一瞬にして、菅さんへ、民主党への「武器」にした。まさに有終の美ですよ。しかも、今までこれと言って大きな失敗もしなかった。むしろ小泉政権下での評価は上々だった。下手な失敗をしない内に、去る。これを絶好のタイミングと言わず、何と言うべきでしょうか。
今日学んだことは、このタイミングです。同じ事をやるにしても、タイミングですべてが変わるんです。果たしてこのタイミング、菅さんはどうするつもりでしょう。今日、このタイミングで生出演していた菅さんを報道ステーションで見ていて、ますますそう思ったのです。