いのちの授業
NHK総合で「心に響け いのちの授業」を偶然拝見。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2007-08-04&ch=21&eid=13084&p=1
乳がんを患った大分県の中学校養護教諭・山田泉さんとある女子生徒のやり取り、そして最後の授業までを追っていた。
途中からの視聴だったのでどういういきさつがあったのか分からないが、素直に心を開けない女子生徒に、いのちとは何かを問いかけた日々。
その問いかけは、山田教諭自らへの問いかけであったようにも思う。
生徒と同じ目線で語る山田教諭の言葉は、ついに最後の授業で女子生徒の心に、響いた。
教育とは何なのか。
その答えの一つを端的に見せられた番組だったと、思う。
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朝日新聞夕刊では毎週土曜日「花まる先生 公開授業」というコラムが連載されている。
さまざまなチャレンジで、子供達に真正面から向き合う先生の授業を紹介してくれる。
教育が危ない、先生が危ないと叫ばれる中、そんな先生ばかりじゃないぞと、毎週心の底から感心させられる。
今一番、大好きな新聞連載だ。
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道徳を格上げし「徳育」なる教科を新設しよう…と美しい国を目指す人たちは教育再生会議とやらを一生懸命やってるけど、美しい言葉が、形式が、建前が、通達が、教育を「再生」だなんて、そんなおこがましいことを言っている場合だろうか。
子供たちも、先生たちも、言われなくたってギリギリのところまで追い詰められてるんだ。
世の欺瞞に飽き飽きしてるんだ。
だとすれば、探せば意外とたくさんいるであろう、多くの「花まる先生たち」を、もっと世に積極的に周知する。
遠く離れた先生たちが、もっと一緒に日々の授業を考えていけるようにする。
子供たちに起きている現実に、(本当は知ってたけど目をつぶっていないで)もっと目を向ける。
…そんなことに手助けを講ずることこそが、教育行政の最大の命題なのではないかと考えた。
(山田教諭の著作紹介ページ)
http://www.koubunken.co.jp/0400/0384.html