闇の子供たち

遅れ馳せながら、今朝映画館へ。

事前情報より、ある程度の覚悟を持って拝見したが、やはり相当重かった。

重くのしかかる闇に隠された(心の闇にひた隠してきた?)現実は、ただの遠く離れた外国の話ではなく、僕ら日本人の問題でもあって、もっと言えば僕自身の問題でもあるからこそ、重すぎる。

人間の欲深さは既に己の重々知る(いや、本当はまだまだ知らないえげつない闇があろう)ところであって、それと社会規範との整合性の中でいつも僕らはもがき生きているはずなのに。

しかしこれは、すべからく人類を否定する提起ではなく、むしろ際限のない欲望とどうやって向き合うかを問う「知恵」比べだと、僕は解釈するしかない。

自問自答し闇の奥底を拾おうとする努力と、そんなものをけちらすような吐き気を催すまでの醜さ。
誰にも救われない(僕も決して救「わ」ない)闇の子供たちの訴える眼が、その二つをずっとずっと見つめている。

http://www.yami-kodomo.jp/
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/sokkyo/news/200807/CK2008071502000125.html