枯れた技術の水平思考

先ほどライブドア堀江社長(以下ホリエモン)の生出演したTX系WBSを拝見しました。今回の一連の株式騒動(以下ホリエモン騒動)ですけどね。
ホリエモン騒動を一言で言うならば、外資規制とかマネーゲームとかそういう風にしか見られない頭の固い人たち(≒日枝さんのようなご年配の方々…注:「=」じゃないですよ)と、思ったことをバカ正直に考え、素直に発言する人たち(≒ホリエモンのように毎日ネットを使ってる若い方々…注:これも「=」じゃないですよ、相関関係が高いんじゃないかな〜というくらいのもんです)が、論議はするんだけど、お互いのおかれた状況が違いすぎるもんだから、全く意見の噛み合わない状態、ということだと思います。
簡単に言うと、自民党員と共産党員が話し合うようなもんです。もっと言えばパレスチナイスラエルが話し合うようなもんです。取り立てて相手を理解しようとしない(排他的になろうとしている)というより、相手の言っていることを理解しようにも、あまりにも今まで生きてきた自分の人生と相手の環境が違うから、まったくもって意味不明、理解できない、故にヤツは頭おかしい、危険、排除みたいな。…実はこういうことって、世の中結構あるんですよねえ。きっとそういうのは一旦打ち解けたら、かなり話も早いんでしょうけど(笑)。そう、だから人生にはダイアローグってのが大事なんでしょうね。時間かかっても話し合いは絶対、必要だと思いますよ。
先ほどの読売新聞の記事にしても、今日のWBSでのホリエモンを見ていたら、そんなことを記事にしている暇はないと思うんですけど、これもまた頭の固い人たちによる記事なんでしょう。ホリエモン=よく分からない=危険としか見てないからね。因みに私はそれが悪いって言いたいわけじゃないですよ。「そういうことが起こるのが世の中だなあ…って今日もつくづく思ったよ」ということを言いたいだけです。
んでホリエモンは「枯れた技術の水平思考」ってことを実践しようとしただけですね。この言葉はゲームボーイの生みの親で、元任天堂の故横井軍平さんが生前おっしゃってた言葉です。2005年ともなれば、最早ネットは枯れた(=最先端ではない≠使えない)技術です。テレビ・ラジオももちろん枯れた(=普及した≠使っていない)技術です。だから「それらを別々に考えるんじゃなくて、一緒に使ってみたらもっと楽しいんじゃない?」って、ただそれだけことです。「いやフジテレビにもホームページは既にあるよ」ってことじゃなくて、「ホームページがないとフジテレビという会社が存在しえない」ってくらいのビジネスしようよ、ってことだと思うんです。これの意味をネットやらない人に伝えるのは、さっき言った理由で相当難しいですよ。前提としてありえないことを、伝えるわけですから。男の私に生理用品の使い勝手を説明するようなもんですから。だから横井さんの言葉は非常に重みがあると思うんですね。それが出来たら人生の成功者です。
そしてホリエモン騒動のもう一つのキーワードは、「実践する」ということ。夢を言うだけは簡単なんです。今の私のようにブログで言いたいこと書けばそれで済むわけです。そうじゃなくて、「実践」する。これが非常に難しい。ホリエモンも番組最後で言ってましたね、正直に生きた方が楽だって。私もいつかホリエモンのように、横井さんの言葉を「実践したいと思います」。…って思ってちゃダメなの、実践しないと(爆)。